お辞儀の種類と使い方

お辞儀は、敬意や謝罪・感謝などを表わすために挨拶と共に行う動作です。イチ社会人として、正しく美しいお辞儀を身につけることはとても大切です。

お辞儀には3種類あり、相手や用途によって使い分けする必要があります。

まずは、上体を15度前に傾ける「会釈(えしゃく)」。
親しい同僚や後輩ならば歩きながら会釈しても良いのですが、来客や目上の方であれば、すれ違う際にいったん立ち止まって会釈する方が丁寧です。
ただし、自分が来客を案内してるときに他のお客と出会ったときは、立ち止まらず歩きながら会釈します。目線は自然に自分の前の方を見ます。

次に、上体を30度傾ける「敬礼」。
普段の生活やビジネスの場で最もよく使うお辞儀です。目線は1メートル程度先に向けます。

そして、45度傾ける「最敬礼」。
丁寧で正式なお辞儀で、謝罪やお礼、冠婚葬祭の儀式のときなどに行います。相手を迎えるときや自己紹介のときにも、最敬礼をします。目線は自分のつま先を見、両手は、女性ならば重ねて体の前に置き、男性の場合は体の脇に沿わせます。

お辞儀を行う際には、いったん立ち止まり、足先をそろえるようにしましょう。
手もぶらりとさせないで、体につけておいてください。挨拶の言葉を言い終えるときに、腰から上を前に倒してお辞儀しましょう。
アゴや首だけピョコンと前に突き出してはいけません。背中をまっすぐにして、猫背にならないように気をつけてください。そして一呼吸おいて頭を上げ、再び相手と視線を合わせます。

社会に出て成功するには、こうしたちょっとした仕草にも気をつけることが重要です。一度、鏡の前で丁寧なお辞儀の練習をしておきましょう。